ホコリはなぜどれも同じ灰色なのか?

2017年11月20日


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ベッドの下や届きにくい家具の隙間など、ついつい掃除を怠ってしまうと溜まってくる埃(ほこり)。埃はベッドや衣類などからほどけて舞い上がった細かい繊維が、床に落ちた後で静電気により集まってできたものだ。しかしベッドや衣類などの繊維製品には様々な色があるのに、なぜほとんどの埃は同じような灰色をしているのだろうか?


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埃という字は「埃(あい)」という数の単位にもなっており、100億分の1(0.1ナノメートル)を表す。これは江戸時代の算術書である『塵劫記(じんこうき)』で紹介されている最小の少数であり、DNA二重螺旋構造の直径の20分の1という、実際のホコリとは比べ物にならないほど小さな単位だ。

この答えは非常にシンプルで、絵の具などでも多くの色を混ぜると灰色に近い色になってしまうように、細かい様々な色の繊維が集まることでだんだん灰色に近い色となるのだ。実際に埃を顕微鏡で見てみると、埃の線維の一つ一つが様々な色で構成されていることを観察することができる。

しかしながら、埃の色は必ずしも繊維だけが原因とは限らないようだ。埃には毛髪やフケ、それらを食べるダニもしくはその死骸、繁殖したカビなども多く含まれている。アレルギーの原因にもなってしまうため、”埃が灰色に見える”ほどの大きさになってしまう前に定期的に掃除しておきたいものだ。

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