実は丸くならない?最強の鎧を持つ哺乳類「アルマジロ」

2017年9月20日


Armadillo flickr photo by LOLren shared under a Creative Commons (BY) license

アルマジロは被甲目アルマジロ科に属する哺乳類の総称だ。現在までに8属21種が確認されており、最大種であるオオアルマジロ1mもあるが、最小種のヒメアルマジロはわずか15cmしかない。アルマジロに属する21種はそれぞれ体色や形状、好みとする食べ物や得意とする行動などが異なっており、どれもが個性に溢れている。

ところでアルマジロと聞くと、誰もがダンゴムシのように丸くなって身を守るというイメージを思い浮かべるかもしれないが、実はそうではない。丸くなれるアルマジロは全21種のうちミツオビアルマジロ属2種だけなのだ。広く知られている丸くなるという特性は、数あるアルマジロの個性の一つに過ぎないのだ。

アルマジロは背中の部分が鱗甲板(りんこうばん)という角質化した硬い皮膚で覆われている。そのおかげでアルマジロの天敵はほとんどいないと言われている。ミツオビアルマジロの2種は体を丸めることによって体全身を守ることができるが、他のアルマジロは大丈夫なのか?と考える人もいるかもしれないが、アルマジロの多くはその見た目とは裏腹にとても素早く走ることができる。もっとも、捕らえられたとしても頑丈な鎧(よろい)を持つ彼らに致命傷を与えるのは難しいかもしれない。


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体を丸くして身を守るミツオビアルマジロ。

ただの硬い皮膚だと侮ってはいけない。なんと、アルマジロに撃った銃弾が跳ね返って発砲者が負傷する事故がいくつか報告されている。ときに農作物を荒らすアルマジロは一部で害獣として扱われており、駆除する際にはしばしばが使用されるという。被弾したアルマジロが無事であったかどうかは定かでないが、現代兵器をも跳ね返す鎧の防御力はまさに折り紙付きであると言えよう。

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