黄身が2つ入っているラッキーな卵「二黄卵」とは?

2017年9月19日

目玉焼きを作ろうと、フライパンに割った卵を落とすと黄身が2つ入っていた――こんなことが起きた朝には、きっと良い1日になりそうだ。


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この黄身が2つ入っている卵は二黄卵(におうらん)と呼ばれるもので、排卵のタイミングが安定していない若い鶏が産みやすく、産めるようになって1~2か月の鶏によって作られたものが全ての二黄卵のうち半数以上を占めるという。これについては1940年にコンラッドとウォーレンが研究を行っており、全体の約65%が2つ同時に排卵が起きたことによってできたもので、残り約35%が間隔をあけずに連続で排卵されたためにできたものであるという。


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これがもし産まれてくれば双子になっていたのか、というとそうではない。育つために必要な養分が入った卵黄はそれぞれ持っているはいるものの、狭い卵の限られた空間を奪い合うことになるので発育がうまく行かずに死んでしまうという。また、二黄卵とは逆に黄身が入っていない白身だけの卵を産むこともあるが、市販で売られている卵は黄身が入っているかどうか確かめるための検査が行われるため普段は見ることはできない。

この二黄卵が卵パックの中に入っている確率は鶏の品種や鶏の成長段階,飼育方法や卵の選別工程などによって大きく左右されるために調べることは難しいが、そう簡単に入っているものではないため見つけた場合はラッキーであることは間違いないだろう。さらに稀なケースでは3つの黄身が入った三黄卵があり、ギネス記録には9つの黄身が入った九黄卵があったというのだから驚きだ。

現在では二黄卵を産みやすい鶏の品種改良まで行われ、直売所や通販などでは二黄卵だけの卵が販売されているところもある。値段は割高ではあるものの、子供たちにも喜ばれるのでパーティーの料理などに使ってみてはいかがだろうか?

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