オジギソウの研究で使用された驚くべき手法とは?


The shyest plant. flickr photo by ironypoisoning shared under a Creative Commons (BY-SA) license

オジギソウはマメ科の多年草植物で、その名が示す通り葉に触れるとまるでお辞儀をするかのように葉を屈曲させ、20分程度でまた元の葉が開いた状態へと戻る。この植物の運動メカニズムに関する研究は比較的古くから行われており、進化論で有名なあのチャールズ・ダーウィンもオジギソウに関する研究を行っていたという。

他の植物とは異なり、この植物の研究には厄介なことが1つあった。それは単純な刺激だけで葉を閉じてしまうために、葉が開いている状態のオジギソウの構造をよく観察することがうまくできなかったのだ。そこで、研究者が行った手法とはなんとオジギソウに麻酔剤を使用したのだ。

オジギソウを箱の中に入れて、近くに麻酔剤として使用されるジエチルエーテルを置いて20~30分程度ほど待つと、なんとオジギソウに麻酔がかかり葉がお辞儀をしなくなるのだ。この現象は葉の屈曲運動同様に現在でも詳細なメカニズムは解明されていないが、葉を屈曲させる運動に際して動物の神経伝達のような機構が関与しているため、麻酔効果が得られたと考えられている。


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この麻酔効果によって研究者は開葉時のオジギソウの状態を詳しく観察することができるようになったため、オジギソウに関する研究は大きな進展を見せたという。植物研究の中では特に興味深い研究手法の1例であるといえるだろう。