丫・卜・皕・艸などなど、シンプルかつユニークな漢字の世界

kanji

漢字の中には,私たちが知らないだけで非常にシンプルでかつユニークな形状や意味を持つものが存在する。今回は、特に面白い漢字をいくつかご紹介しよう。


アルファベットの「Y」が表示されていると思われそうだがれっきとした漢字だ。音読みでは「ア」と読み、訓読みでは「ふたまた」または「あげまき」という。「ふたまた」は文字通り枝分かれのような意味があり、「あげまき」は古代からみられる髪型の一つである。


これもカタカナの「ト」に見えるが漢字である。訓読みでは「うらなう」、または送り仮名をつけて「卜う」と書き, その読み方の通り占うことを意味する。古くはウミガメの甲羅を焼いて、その割れ方から吉凶が占われていたころの、甲羅のひびを表す象形文字だ。


決して、へこんでいる兄を意味するものではない。音読みで「ジ」と読むこの漢字は、水牛に似た想像上の一角獣、あるいは雌のサイを表した文字だ。


現代では顔文字でしか使用されることのないこの漢字は草の芽が生えている様子を表すもので、「草」の異体字としても知られており、読み方も同じである。

孑・孒
この2つの漢字はどれも「子」という漢字と似ているが、孑は子供の右腕を切り取った象形文字であり、孒は子供の左腕を切り取った象形文字である。なんとも悲愴的な様子を表した漢字なのだ。蚊の幼虫であるボウフラはこの2つの漢字を使って「孑孒」または「孑孑」と表記することもある。ちなみに「孖(ふたご)」という漢字もある。


漢字の「川」を横切るように1本の線が入っているので「橋」のような意味を想像してしまうが、実際には漢字の「十」が3つ合わさったもので「30」を意味する。訓読みではこの一文字でそのまま「さんじゅう」と読む。似たような漢字には「20」を意味する「廾」があり、この漢字もそのまま「にじゅう」と読む。


まるで漢字クイズのような字であるが、見た通り「二百」を意味する漢字である。訓読みでは「にひゃく」「ふたもも」などと読むが、音読みでは意外にも「ヒョク」と読む。


半角カタカナでイとトを繋げて書くと区別がつかないが、実は「僕」という字の異体字である。音読みでは同じように「ボク」と読むが、訓読みでは送り仮名を含めて「仆(たお)れる」と読むことがあり、意味は「倒れる」に同じ。