美しく幻想的な気象光学現象の世界

2017年3月27日


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まるで異世界に迷い込んだかのような幻想的な現象が古くから知られている――これからご紹介する気象光学現象の数々はさまざまな条件が揃わなければ一つとして見ることはできない。

日暈(ハロ)

Parhelion / Sun Dog, Cusco, Peru flickr photo by AJoStone shared under a Creative Commons (BY-ND) license

これは日暈(またはハロ)と呼ばれる現象で、太陽の周りに薄い雲がかかっているときこのように太陽を中心としてまたは白色の環が観察されることがある。上空に六角柱状の氷晶が多く存在するなどの条件が必要で、低気圧付近で見られることが多いため天候が悪くなる予兆としても知られている。

幻日

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太陽の位置が低いとき、日暈上太陽と同じ位置強い光またはが見えるこの現象は幻日(げんじつ)と呼ばれる。これは大気中に存在する六角柱状の氷晶水平状態で、整然と分布している場合に観察することができる。さらに条件が良い場合は文字通り”幻の太陽”が太陽の左右それぞれに現れたように見えるという。

環天頂アーク

Circumzenithal arc flickr photo by Mirrorlessview shared under a Creative Commons (BY) license

”逆さ虹”とも呼ばれる環天頂アークは太陽から離れた上側に逆さまの虹が見える現象で、幻日と同様の気象条件で太陽の位置がさらに低い場合によく観察される。
これらの現象の多くは寒い地域や時期によく見られ、日本で見られることは非常に稀である。さらに条件が良い場合は、ここで紹介していない気象光学現象も併せて同時に複数現れることもある。


Arcs, Dogs, and Halos flickr photo by NOAA Photo Library shared under a Creative Commons (BY) license
アメリカ海洋大気庁(NOAA)が南極で撮影した気象光学現象の数々。上記の現象に加え,ここでは紹介していないパリーアークやタンジェントアーク,幻日環などが同時に出現している。

古くは凶兆とされていたこれらの現象は現在では吉兆として親しまれている。何より、これらの美しく幻想的な現象を見るだけで幸せな気分になることは間違いないだろう。

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