太古の自然と歴史が作り出す神秘の宝石「アンモライト」とは?

2017年3月22日


Ammonite flickr photo by wplynn shared under a Creative Commons (BY-ND) license

白亜紀末に絶滅したアンモナイト地層の年代を知るための重要な手掛かりとして長い間、重要な役割を果たしてきた一方で多くの採掘家コレクターに愛されてきた。
そのアンモナイトの化石には虹色に光り輝く美しいものが存在する。それがアンモライト(ammolite)だ。


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アンモライトに見られる美しい虹色の光沢はアンモナイトに存在する「真珠層」によるものだ。この真珠層は真珠アワビの殻の内側にもみられる。真珠層では、主成分であるアラゴナイトの微細構造が光を干渉させるために虹色に見えるのだ。

真珠層は全てのアンモナイトに存在するが、アンモナイトの化石の多くは虹色の光沢を持たない。なぜ、アンモライトだけがこのような光沢を持つのだろうか?

通常、アンモナイトの化石は地層の環境条件堆積物の影響を受けて化石の一部が変化したり、堆積物に含まれる物質と置き換わることがある。
現在発見されるほとんどのアンモナイトは主成分のアラゴナイトが長い年月をかけて方解石となってしまうため、虹色の光沢を生み出す真珠層に特有な微細構造が失われてしまう
しかし、地層の環境条件が良いものは方解石の変化が妨げられて真珠層がそのまま残る場合がある。これがアンモライトとして採掘されるのだ。


ammolite, lit flickr photo by Deidre Woollard shared under a Creative Commons (BY) license

特にカナダ・アルバータ州ロッキー山脈では地層の環境条件に加え、鉄分を多く含んだ深緑色の頁岩(けつがん)が化石を保護したり特有に変化させたため非常に美しく色鮮やかなアンモライトが採掘される。
日本でのアンモライトの人気は非常に高く、ペンダントなどに加工され活発に流通している。興味のある方は購入を検討してみてはいかがだろうか?宝石言葉は「過去の思い出」だ。

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