ハチに二度刺されるとなぜ危険なのか?


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人々が活動的になる春から秋にかけて出会う機会が増えてくるミツバチやスズメバチ。ハチは二度刺されると危険だと言われているが、一体どのような理由なのだろうか?

ハチに一度刺されると刺された部分が赤く腫れ、痛みやかゆみ等がみられるが特に危険な症状が見られない場合が多い。
実はこのとき、ハチ毒に対するアレルギー抗体が作られる場合があるのだ。そして二度目に刺されたときハチ毒とアレルギー抗体の作用により激しいアレルギー反応を引き起こすことがある。これがアナフィラキシー反応だ。

刺されてから数分~数十分と、症状の進行は極めて早く,全身のじん麻疹や嘔吐,めまい,呼吸困難などが生じて最悪の場合は呼吸不全や心不全で死亡することもある。これをアナフィラキシーショックという。二度刺されると危険だといわれているのはこのアナフィラキシーショックによるものだ。

しかし一回刺されただけではそもそもハチ毒に対するアレルギー抗体が生成されない場合もあり、アレルギー抗体を持っていたとしても二度目に刺されたときにアナフィラキシー反応が起きる割合はおよそ1割程度とされている。つまり、ハチに刺されるのが二度目であっても危険な状態となる確率は低いといえるのだ。

ただし、抗体に関わらずハチ毒そのものによってアナフィラキシー反応と同様の症状が現れたり、一度に複数回刺された場合などは例え一回目であっても危険な状態となる場合もある。

ハチに刺された場合は早急に処置を行わなくてはならない。ハチに刺されて死亡してしまう場合の多くは刺されてから1時間以内であるからだ。もしハチに刺されたら、まず安全な場所に避難して一回目であるとか症状が出るか出ないかに関わらず一刻も早く医療機関で受診することが大切だ。