加齢臭が発生する原因とは?

2017年3月6日


Old man flickr photo by francisco.j.gonzalez shared under a Creative Commons (BY) license

加齢臭は,常に発生しているのでその臭いに慣れてしまい,本人は自覚がない場合が多い。妻や娘から指摘されて初めて加齢臭に気づいた方も多いのではないだろうか。この加齢臭はどのようにして発生するのだろうか?その発生メカニズムは,化粧品事業を展開する資生堂グループが1999年に解明している。

ヒトの毛や皮膚の表面には常に皮脂が分泌され.脂肪膜を形成して乾燥を防いでいるが40歳を過ぎた頃からこの皮脂の成分では脂肪酸の一種である9-ヘキサデセン酸や活性酸素により酸化した過酸化脂質などが増加していくのだという。この9-ヘキサデセン酸が過酸化脂質により酸化されると,青臭さや油臭さなどを放つ2-ノネナールと呼ばれる物質が生成されるのだ。

加齢臭の原因となる物質は他にもある。男性用化粧品メーカーであるマンダムはヒトの皮膚に主要な細菌である表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌が汗に含まれる乳酸を取り込んで代謝生成されたジアセチルが20~40歳にかけて増加し独特な脂臭の原因となることを解明している。

つまりは,加齢に伴う複合的な分泌物の変化が加齢臭を発生させる原因となるのだ。しかし,この加齢臭の発生メカニズムは女性でも同じように起きているが,なぜ男性は加齢臭が強くなってしまうのか?

女性は,男性と比較して皮脂の分泌が少ない上に入浴や化粧,デオドラント商品を使用するなどして肌のケアを行う機会が多く,加齢臭が発生しにくいのだ。一方で男性では脂肪分を多く含む食事を好んだり入浴時間や入浴回数も女性と比較して短く,少ない傾向にある。

加齢臭は誰にもでも起きることだが,生活習慣に気を配り肌のケアをしっかり行うことで抑えることができる。

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