ダルヴァザのカラクム砂漠に存在する「地獄の門」とは?

2017年3月1日


FV7A2316.jpg flickr photo by sunriseOdyssey shared under a Creative Commons (BY-SA) license

トルクメニスタン,アハル州のダルヴァザではまさにこの世の地獄ともいうべき場所が存在する。カラクム砂漠に突如として現れる地が裂けたような巨大な穴では炎が日夜燃え続けているのだ。闇夜に浮かぶその光景はまさに「地獄の門」という名に相応しい。


Darvaza gas crater panorama flickr photo by Tormod Sandtorv shared under a Creative Commons (BY-SA) license

英語で”Door of hell”または”Gates of hell”と呼ばれるこの地はかつて,ソ連の地質学者らがダルヴァザの地下に眠る天然ガス資源を調査していた際に,落盤したためこのようなクレーター状の穴が出現したのだという。穴の大きさは幅は約60m,深さは約20mにもなる。


Darvaza Gas Crater at night, Turkmenistan flickr photo by michael j moss shared under a Creative Commons (BY-ND) license

後に,落盤事故の際の重機による引火、または有毒ガスの放出を抑えるために火が放たれたとも言われているが以降,数十年にも渡り燃え続けているという。


20aliens: Darvaza. Turkmenistan. 2009. Nicknamed “The Door To… flickr photo by dr vaxon shared under a Creative Commons (BY) license

この「地獄の門」はカラクム砂漠にあるため年間降水量も少なく,雨で火が消えることはないのだという。また,穴の埋め直しには技術的・経済的に難しい。
しかし,天然ガスはここトルクメニスタンの主要産業であり2010年にはベルドイムハメドフ大統領がこの「地獄の門」を訪れ,天然ガス資源の輸出拡大のためにこの穴を封鎖するか周囲の天然ガス田の開発に影響を与えないように指示したという。

近く,この場所は見られなくなる可能性が高い。日本での観光ツアーはいくつか企画されているようなので興味のある方はぜひ”地獄の熱”を直接体感してみてはいかがだろうか?

あなたにおすすめの記事
神秘的なクリスタルの洞窟「クエバ・デ・ロス・クリスタレス」
入山料・シェルパ族・放置される遺体――意外と知られていないエベレスト事情とは?
マカラカル島の神秘の湖 「ジェリーフィッシュレイク」とは?
デスバレーの動く石はどのようにして動くのか?

地球科学カテゴリの最新記事