ドライクリーニングとは何か?

2016年9月14日


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通常では落ちにくい汚れを落とすドライクリーニング。このドライクリーニングとは,一体どのような仕組みなのだろうか?

最初のドライクリーニングは1830年前のフランスで誕生したといわれている。日本では,早くも明治の終り頃にはドライクリーニングが登場しており,「乾式洗濯」の看板が掲げられていたという。意外にも200年近くの歴史を持つドライクリーニングは様々な手法が取り入れられ, 現在までに受け継がれてきたのだ。

ドライクリーニング,といっても全く液体を使わない訳ではない。ドライクリーニングでは有機溶剤という,油性をよく溶かす液体を使用するため,通常の洗濯では落ちにくい強い油汚れもきれいに落とすことができる。”ドライ”とは水で濡らさない事を意味しているのだ。綿や麻などといった繊維は,セルロースが主成分である。このセルロースには親水基があり,水で濡らすと繊維が変化して縮みやしわを引き起こす原因となる。ドライクリーニングでは,洗濯に際して起きる衣類の伸縮や型崩れなどを防いでくれるのだ。

なお,洗濯機の”ドライモード”は弱水流で洗ったり,脱水時間を短くしたりする”ドライクリーニングのような優しい洗い方”をする機能であり,ドライクリーニングの洗濯法とは異なるものである。ちなみに,ドライクリーニングで用いられる有機溶剤はろ過や蒸留を行い,きれいな状態にして再利用される。服にわずかに残って蒸発するものが1%だけあるが残りの99%はすべてリサイクルされるのだ。

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