北極と南極ではどちらが寒いのか?


Margerie Glacier flickr photo by kimberlykv shared under a Creative Commons (BY) license

北極と南極。両方とも極寒の地である事は確かだが,北極と南極ではどちらが寒いのだろうか?

それぞれの平均気温を比較すると北極は−25℃だが,南極では−50℃にもなる。平均気温でなんと25度も差が生じているのだ。
北極と南極ではそもそも地理的に大きく異なる。北極の陸地は,北極海に最大で10m程の氷が浮かび,形成されたものであるが南極の陸地は南極大陸の上に平均2,500m,最大で4,000mもの分厚い氷層が形成されているのだ。

北極では氷と比較して温かい海水温の影響を受けるが,南極では分厚い氷層によって海水温の影響をほとんど受けず,また標高も圧倒的に高いため,気温は北極よりずっと低くなるのだ。
最低気温についても,北極では1933年にオイミヤコンで−71℃が観測されたが,南極では1983年にボストーク基地で−89.2℃が観測されており,さらに衛星で記録された地表温度では−93℃を記録している。

しかし,意外なことに南極のデセプション島には大陸の地熱により熱水が湧出する温泉があり,2016年3月にはデセプション島のクレーター湖で温泉を楽しむ観光客の様子がAFPによって伝えられている。


flickr photo shared by ravas51 under a Creative Commons ( BY-SA ) license
地熱により岩肌が露出したデセプション島の海岸はジェンツーペンギンやヒゲペンギンの繁殖地として知られている。写真の奥では地熱により湯気が立ち上っており,南極とは思えない光景が広がる。