空飛ぶスパゲッティ・モンスター教とは?

2016年5月28日

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大酒を飲んだ後に創造された――2005年,カンザス州の教育委員会では「宇宙や生命が知性ある何かによって設計された」というインテリジェント・デザイン説も進化論と同様に等しく教えなければならないという決議が行われていた。
これに抗議するため,オレゴン州物理学科卒業生のボビー・ヘンダーソンはフライングスパゲッティ・モンスターによる創造論を提唱した。
フライングスパゲッティ・モンスターは多数の触手2つの目,両脇にミートボールを抱えたような姿で描かれ,大酒を飲んだ後に宇宙を創造し,生命の誕生や変化をもたらした。例えば初期の人類の身長が低かったのは,フライングスパゲッティ・モンスターの触手によって抑えられていたためで,人口増加に伴って触手の数が足りなくなり人類の身長は次第に高くなったのだという。

ボビー・ヘンダーソンは教育において進化論,インテリジェント・デザイン説そしてフライング・スパゲッティ・モンスターによる創造論も等しく教えなければならないと公開質問状で提案し、同時に,これが受け入れられなければ教育員会に対して法的措置も辞さないと警告した。その後の多数決による決議により,インテリジェント・デザイン説も教育に導入するといった教育基準が採決されが,2006年の選挙で新たに選定された委員により2007年にインテリジェント・デザイン説が導入された教育基準は直ちに改定された。当初は抗議を目的として作られたフライングスパゲッティ・モンスターであったが,進化論を支持する人々の間で世界的に広がり,オランダでは2016年に正式な宗教団体として認められている。

フライングスパゲッティ・モンスター教の信者はパスタファリアンと呼ばれる。宗教上の祭日は毎週金曜日。全ての麺類は聖なる食べ物であり,祈る際には「アーメン」ではなく「ラーメン」と唱えるという。今日も科学の発展を願い,人々は祈り続ける。

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