世界一辛いトウガラシ「カロライナ・リーパー」とは?

2016年5月23日


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世界で最も辛い食べ物はトウガラシである。その中でも悪名高いのがメキシコ原産のハバネロだ。非常に辛く刺激性があり,皮膚の弱い人であればハバネロに触れるだけで赤く腫れあがってしまうという。
しかし世界一辛いトウガラシはハバネロではない。現在の世界記録はPuckerButt Pepper Companyにより作られ2013年8月7日にギネス記録に認定されたカロライナ・リーパー (Carolina Reaper)というトウガラシだ。


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世界一辛いトウガラシ,カロライナ・リーパー。その不気味な外観に違わず刺激性が強く危険極まりない。
辛さの測定基準はスコヴィル値という,辛味成分であるカプサイシンの量を数値化したものが利用されている。従来までは辛味を感じなくなるまで砂糖水に溶かした希釈倍率をスコヴィル値としていたが,現在ではカプサイシンの量を機械で測定し,スコヴィル値に変換して算出される。
ハバネロがおよそ30万スコヴィルと言われているが,ギネスの公式記録によるとこのカロライナ・リーパーは約157万スコヴィル(※1)でハバネロの約5倍もの辛さである。また,これまでに測定されているカロライナ・リーパーの最大値はなんと220万スコヴィルなのだから驚きだ。

カロライナ・リーパーは素手で触ることはもちろんのこと通常の調理で扱うのは危険であり,触る場合は手袋を着用し,調理は防護マスクや防護服を身に付けて目や鼻などの粘膜や皮膚を保護しなければならない。既に実用性からは程遠いトウガラシなのだ。
しかしながら,世界一辛いトウガラシのギネス記録の申請は毎年多く寄せられており,認定が追いつかない状態なのだという。カロライナ・リーパー以上のトウガラシなど想像もできないが果たして,食べ物なのだろうか。
(※1)ギネスでの認定記録は1,569,300スコヴィル。一部で300万スコヴィルという報道があったが誤まりである。

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