エベレストについて知っておくべき8の事実

2016年7月2日


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1.エベレストの頂上は大昔,海底だった

エベレストはインド亜大陸ユーラシア大陸との衝突で形成されたが,この大陸との間にはテチス海があったのだ。エベレスト頂上ではウミユリの化石の破片が見つかっており,4億8000万年前前の石灰岩の地層でできている。

2.エベレストでは多くの死体が放置されている

エベレストで命を落とした人々の遺体はほとんど回収されず,今でも多くの遺体がそのまま放置されているのだ。最も有名なのは通称「グリーン・ブーツ」と呼ばれる,1996年に亡くなったインド人のツワング・パルジャーの遺体で,彼の遺体は登山ルートの目印にもなっているほどだ。

3.エベレストは標高だけでなく入山料も高い

エベレストは世界で最も高い山とされているが,その入山料も高い。入山にはネパール側チベット側の2つのルートがあるが,入山にはそれぞれの政府に入山料を支払わなければならない。例えば,ネパール側では2015年時点で1人あたり1万1000ドル。これでも値下げされたほうで,前の年は1人あたり2万5000ドルだった。2002年以前なら1人あたり7万ドルというのだから驚きだ。

4.標高は現在の記録ではないかもしれない

現在の標高8,848mは今から半世紀以上前となる1954年の三角測量という目視を使って測定されたものだ。1999年にアメリカの研究チームがGPSを使って測定した標高は8850mで,現在の標高より2m高い。さらに,中国の測量隊は8844.43mであると発表したが,これは氷雪の厚みを差し引いたものだ。

5.女性初の登頂成功者は日本人の田部井淳子さん

田部井淳子さんは 1975年に女性として世界で初めて登頂に成功した。また,女性で世界初の7大陸最高峰登頂者でもある。2015年現在75歳の田部井さんは現在も多方面で活躍している。また,チェコの天文学者が発見した小惑星には,田部井さんにちなんで6897Tabeiと名付けらている。

6.エベレストは人の名前

エベレストは数学者であり測地学者”インドの測量学の父”として知られるジョージ・エベレスト卿に由来している。三角測量の大事業を完成させた業績により1861年にはナイトの称号も与えられている。インド測量局の局長を務めた彼の後任者によって名付けられたが,現地名で名付けるべきだとして不満をあらわにしたそうだ。

7.登山成功最高齢と最年少は67歳も差がある

2015年現在,最年少記録は当時13歳ジョーダン・ロメロマラバト・プルナで,両氏はそれぞれ男性と女性の最年少記録だ。一方,最高齢は日本人の三浦雄一郎さんで,80歳での登頂に成功。ちなみに女性最高齢も日本人で,渡辺玉枝さんが73歳で登頂に成功した。

8.基準が変われば世界一高い山ではない

世界一だとされるエベレストだが,これはあくまで海抜からの高さなのだ。例えば,ハワイにあるマウナケア山の標高は4,205mだが,海底にある山のふもとから測定すると標高は10,203mにもなる。また,地球は赤道部分が膨れた楕円体なので,赤道直下にあるエクアドルのチンボラソ山は地球の中心部からの測定では最も高く,エベレストよりも2168m高いという結果になる。

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