アイスクリーム頭痛はなぜ起きるのか?

2016年3月7日


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かき氷などの冷たいものを急いで食べると数秒から数分にかけて頭部に痛みを感じる現象は「アイスクリーム頭痛」 と呼ばれ、メディアを通して広く一般に知られるようになった。では,このアイスクリーム頭痛は一体どのようにして起きるのだろうか?このアイスクリーム頭痛には2つの原因があると考えられている。一つは,冷たいものを食べた際,反射的に体温を上昇させる機能がはたらき,頭部の血管の一部拡張したために一時的な血管の炎症を引き起こし頭痛が生じるというもの。

もう一つは,冷たいものによる刺激が三叉神経(さんさしんけい)である部位の痛みを別の部位の痛みであると脳が錯覚する「関連痛」と呼ばれる現象が起き,喉に起きた強い刺激によって,こめかみから生じた刺激であると脳が錯覚を起こすというものだ。また,強い低温の感覚刺激は痛みの感覚として伝達される。

アイスクリーム頭痛を防ぐには,ゆっくり口に入れて食べることだ。 2つの原因のいずれも,冷たい受容感覚がある一定以上の冷たい感覚刺激により発生するので,ゆっくり食べることで口内の温度を適度に保つことができる。


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また,天然水きれいな水で作られたかき氷はアイスクリーム頭痛が起きないとメディア等で紹介されるがこれは間違いで,最新のかき氷機に特徴的な粒子の細かいかき氷空気を含んだを形成することで、一口あたりの口内の温度低下を減少させているのだ。

このアイスクリーム頭痛を防ぐためには、空気を多く含ませることに加えて氷の温度自体を下げることも効果的だ。冷凍庫から取り出したばかりの氷は-10度を下回っているので、冷蔵庫にしばらく入れて-5度付近にまで温度をあげると良いだろう。しかしながら,冷たいものを一気に食べるのはにも良くないので適度にゆっくり食べる事を心がけよう。

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