世界三大珍植物の一つであり世界最大の花「ラフレシア」


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世界三大珍植物の1つであるラフレシア。東南アジアの熱帯で,ひと際大きな花な赤い花を咲かせ、死肉の臭いを放つという何とも印象深い花であるが,逆にその他の性質や形態についてはあまり注目されない花でもある。実はラフレシアには根も葉も茎も無い。ラフレシアは寄生植物の一種で,ブドウ科の植物の根に寄生し,根から直接,この巨大な花を咲かせる。この寄生機序は詳しくはまだ分かっていないという。

ラフレシアを発見したのは1818年,イギリスのトーマス・スタンフォード・ラッフルズらのジャングル調査隊により発見され,同行していた博物学者のジョセフ・アーノルドによって詳細な観察や資料が作られた。現在ではラフレシアの発見と研究に貢献した2人の名から ラフレシア・アーノルディー(Rafflesia arnoldii)という学名が与えられている。ラッフルズは他にもジョホール王国からシンガプラ島の商館建設権を獲得,自由港や都市化計画を進め,後のシンガポール共和国の創設者としても知られる。また,他にもボロブドゥール遺跡の発見などの多くの業績を残している。


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ラフレシアの蕾(つぼみ)。キノコの一種を思わせるような姿をしている。

ラフレシアは蕾(つぼみ)の状態から開花までは1年以上かかり,開花すると5枚の巨大な花びらを咲かせる。花の直径は約1m,重さは7キロ前後にもなる。雌雄異花で,強烈な臭いと独特の色によってハエなどをおびき寄せ受粉させる虫媒花で雄花の方が数が多いという。 開花期間は3日間,長くても1週間程度であるとされる。開花が終わると黒っぽい色になり形状が崩れる。また,開花時期は不規則で予測が難しい。


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開花が終了したラフレシア。形状が崩れ,黒色に変化する。

同様に,世界最大の花としてスマトラオオコンニャク(ショクダイオオコンニャク)が紹介される事も多いが,スマトラオオコンニャクは花の集合体(花序)で単一の花ではラフレシアが世界最大となる。


The Titan Arum is blooming! flickr photo by fifikins shared under a Creative Commons (BY) license
スマトラオオコンニャク(Amorphophallus titanum)。7年に1度,開花期間は1~2日程度とラフレシアよりも見るのは難しい。花びらに見える部分は葉が変化したもの。中央に位置しているのが小さな雄花と雌花が集まった花序だ。

ラフレシアを見るツアーも多く企画されているが,開花時期が予測できないこと,開花日数が短いことから見られない場合もあり,見れたとしても数種存在するラフレシアのうち比較的花が小さい種のラフレシアしか見れない場合もあるので注意が必要だ。

※本記事ではラフレシア最大種である ラフレシア・アーノルディー(Rafflesia arnoldii)について説明しています。