なぜ「食パン」と呼ばれているのか――食パンの語源とは?

2016年2月25日

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パン、と言えばお馴染みの食パン。聞き慣れ過ぎてあまり疑問に思うことはないが、パンが食べ物であることは当然なのになぜ食パンは「食」をつけるのだろうか。そんな食パンの語源とは? 

そもそも、食パンに対応した外国語は存在しない。外国ではフランス語でパン・ド・ミと呼ばれる種類のパンを「スライスしたもの」という意味の「Sliced bread」として表現するからだ。

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あらゆる名称の語源が、様々な諸説によってその由来が明らかになっていない事はよくある。食パンもその例の一つに数えられる。その様々な諸説のうち、最も有力な説をご紹介しよう。

食パンの起源は日本の鎖国が終わった頃で、開国してから多数の外国人が日本に駐在するようになると当然、パンの需要が発生する。
そこで、横浜に在住していたイギリス人ロバート・クラーク「ヨコハマベーカリー」を開業し、そこで作られたイギリスパンが現在の食パンの始まりだとされる。

時は流れ、その後文英堂あんぱんが大ヒットし、全国的に流行すると国民のパンのイメージは現在のような米に次ぐ「主食」ではなく「お菓子」として定着したのだ。しかし、1900年前後に起きた米騒動で知られる一連の米の大凶作が起きるとお菓子だったパンは主食としても認識されるようになり、「主食用としてのパン」という意から食パンと呼ばれるようになったとされる。

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様々な辞典でも、この「主食用のパン」という意味が由来であると説明されている場合が多いようだ。食パンを食べる際にはぜひ思い出してほしい。

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