ノーベル賞を受賞するとどうなるのか?

2015年12月6日

ノーベル賞

12月5日、日本時間5日夕方にノーベル生理学・医学賞を受賞する北里大学の大村智 特別栄誉教授ストックホルムに到着した。日本人でのノーベル賞受賞者はこれで24人目となる快挙だが、そもそもノーベル賞とは一体どのような賞なのだろうか?

ノーベル賞はダイナマイトを発明し、莫大な財産を築いたアルフレッド・ノーベルの遺言によって創設され、今回、大村智 特別栄誉教授が受賞した医学生理学賞をはじめ物理学賞、化学賞、平和賞、文学賞、経済学賞6分野について毎年,の命日である12月10日スウェーデンストックホルムにてその年、人類に最も顕著な功績をもたらした人に授与される。

このうち、経済学賞は1969年からスウェーデン銀行からの寄付により後から導入されたものだ。ちなみに、ノーベル平和賞の授賞式だけはノルウェーオスロで執り行われる。


アルフレッド・ベルンハルド・ノーベル (1833-1896)
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ノーベル賞になぜ数学賞が無いのかについては諸説あって、ノーベルが想いを寄せていたソフィア・コワレフスカヤという女性数学者と親密だった恋敵ミッタク=レフラーが数学賞を受賞してしまうかもしれないから、ともいわれている。数学の分野についてはアーベル賞がこれに相当する。

受賞の条件については特に制限は無く、それぞれの分野で同時に受賞できるのは3人までとなっているが、1999年に国境なき医師団ノーベル平和賞を受賞しており、例外として認められる場合もある。
さて、ノーベル賞を受賞すると一体どうなるのだろうか

最初に気になるのは賞金だ。授賞式翌日にノーベル財団から授与されるというその賞金額は世界でもトップクラスで、日本円にして約1億円の賞金を手に入れる事ができる。共同研究などで複数人いる場合はこれを配分する形式となる。

さらに、授賞式が終了すると恒例の晩餐会が行われることとなっている。晩餐会はストックホルム市政府庁舎で開催され、ノーベル賞の晩餐会には受賞者をはじめ王室や政界の要人など毎年約1,300人程が出席する。庁舎は決して広いとはいえず、さらにこれだけ集まるので”世界で最も混み合う晩餐会”と呼ばれている。


上の画像はストックホルム市政府庁舎
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晩餐会が開かれる庁舎内のブルー・ホール。壁面は赤レンガが施されている。

また、ノーベル平和賞のみオスロにあるグランドホテルにて晩餐会が行われることとなっている。マザー・テレサ1979年ノーベル平和賞を受賞した際にはこの晩餐会はマザー・テレサの意向により中止され、晩餐会に使用される費用と,賞金は全額寄付したという。

また、授賞者は以降半年間は業績についての講演会を行わなければならないこととなっているが、このような取り決めをするまでもなく、受賞者には講演会の予定が半年以上続くことになりそうだ。

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